食品の物性測定
FOODS
対象物の例

ゼリー、コンニャク、豆腐、かまぼこ、豆、麺類、菓子、パン、ハム、ソーセージ、チーズ、バター、ヨーグルト、米、果物、野菜、ケチャップ、マヨネーズ、ジャム etc.

多様なサンプルに対し、さまざまな角度から特性を計測・可視化します。
試料ごとの最適な測定方法につきましても、お気軽にご相談ください。
FOODS
対象物の例

ゼリー、コンニャク、豆腐、かまぼこ、豆、麺類、菓子、パン、ハム、ソーセージ、チーズ、バター、ヨーグルト、米、果物、野菜、ケチャップ、マヨネーズ、ジャム etc.

クッキーやせんべいのような脆性をもつ食品試料では、割れるときに要する力である破断応力と、破断時の力の微小な変動から得られるクリスプネス(サクサク・パリパリ感)が品質評価の指標となります。これらの食品は周囲の湿度によって水分を吸着しやすく、食感が大きく変化するため、恒湿槽などを用いて一定の環境下で静置した際の物性の変動を把握することも肝要です。

測定のポイント
クッキーやせんべいの物性評価では、割れる際に要する破断応力を中心に評価を行います。圧縮/引張試験により、製品がどの程度の力で変形し、破壊に至るかを定量化し、破断・破砕強度試験で細かな力の変動からクリスプネス(サクサク・パリパリ感)を解析します。さらに、恒湿槽内で一定条件下に置いた場合の物性変化を追跡することで、湿度による影響を考慮した品質評価を実現します。
グミやマシュマロのように弾力を持つ試料(ゲル)では、噛んだときにどの程度元に戻ろうとするかを示す弾性の評価や、一定変形を保持した際に応力がどのように減少していくかを調べる応力緩和試験が欠かせません。粘弾性が複雑に絡み合うグミの場合、噛み始めの弾力と咀嚼中の柔らかさとの両立を定量的に把握することができます。

測定のポイント
グミやマシュマロ等の物性評価では、硬さや、永久塑性(1回噛んだあとどの程度の変形が残存するか)、弾性力などを評価するために、圧縮試験や応力緩和試験、噛み切るまでに必要な力を測定する破断強度試験などを実施します。これにより、グミを咀嚼した際の口腔内での変形の様子を観察することができます。また、必要に応じて人口唾液を滴下するなど口腔内を再現する工夫も有効です。
マヨネーズやケチャップのような半流動体の調味料(エマルション)では、粘度と弾性を併せ持つ粘弾性挙動の解析が大きなポイントです。これらは乳化や分散状態によってなめらかさや離水のしやすさが変わるため、連続した力が加わる状況下(例えば攪拌やスプーンですくう動作など)で粘度がどのように変化するかを観察し、微粒子の分散度合いやクリーミーさとの関連を考察します。

測定のポイント
マヨネーズやケチャップの物性評価では、粘度と弾性が併存する粘弾性挙動に着目し、粘弾性評価試験を中心に実施します。応力緩和試験により粘弾性や回復挙動を解析し、必要に応じて異なるずり速度における粘弾性挙動の変化を追跡することで広範な条件での物性測定が可能になります。これにより、乳化状態や微粒子の分散度合いが、なめらかさや離水性に与える影響を明確にします。
ゼリーやヨーグルトのような容器に封入された半固形状の食品では、硬さや粘性、弾性のバランスが製品の食感に直接影響を及ぼします。ゲル化の程度や乳たんぱく質の凝集状態によって内部構造が形作られるため、製造条件が物性にどう作用するかは重要な要素です。容器から外へ出して自立させ測定することが困難であることから、容器ごと圧縮/引き上げ試験を行い、食感を再現した測定手法を取ることが一般的です。

測定のポイント
ゼリーやヨーグルトの物性評価では、容器ごと実施する圧縮/引張試験で硬さ、粘性、弾性のバランスを再現します。加えて、応力緩和試験により長時間の変形下での内部構造の安定性や粘性・弾性挙動、永久塑性を評価し、破断・破砕強度試験で破壊特性を確認することで、スプーンでのすくい取りや口内での舌触りを正確に把握します。
米飯の評価では、1粒単位や3粒単位といった少量での圧縮測定によって粒の硬さや弾力を詳細に分析し、炊飯条件や品種の違いを数値として捉えられます。また、レトルト容器に封入された状態で圧縮試験を行うと、温め直したときにどの程度ふっくら感が保たれるかや、保管後の品質低下の度合いを客観的に評価できます。

主流の試験項目
測定のポイント
米飯において広く実施されている1粒または3粒取り出し圧縮する1粒法・3粒法では、単一品種の炊飯米に対して広く行われる手法である一方、米塊の喫食感では米飯同士の粒界での性質や空隙の寄与を含めることができないため、米自体の性質評価に好適な試験方法です。また、粒数が少ないほど試料の個体差に起因する分散が大きくなる傾向に注意が必要です。米塊の喫食感の測定には、レトルト容器のままや、シャーレ上で炊飯した試料に対して試験を行う例が知られています。
練り製品(かまぼこ・ちくわ等)に関しては、魚肉のすり身を加熱凝固させた独特の構造から生じる弾性と、ある荷重を超えたときにどのように破断するかという破断特性が、歯ごたえや食感の優劣(「足」と呼ばれる品質特性)を左右します。これらの試験から得られるデータを組み合わせることで、練りムラの有無や製造工程の安定性、食感における「足」を詳細に把握することが可能です。

測定のポイント
かまぼこやちくわ等の物性評価では、魚肉のすり身を加熱凝固させた独自の弾性を再現するため、圧縮/引張試験と応力緩和試験を実施します。さらに、破断・破砕強度試験により、一定荷重を超えた際の破断挙動を明らかにし、歯ごたえや食感の均一性、製造工程の安定性、練り製品の「足」を定量的に評価します。
MEDICAL
対象物の例

錠剤、カプセル、顆粒、軟膏、絆創膏、注射器、注射針 etc.

錠剤では、輸送や保管時の欠損を防ぐために破断強度(一定の圧縮や曲げ力を加えたときにどの段階で割れるかを示す指標)の評価が重要です。割れにくさを把握することで、服用時の飲み込みやすさや崩壊速度にも影響を及ぼす製剤設計の最適化に役立ちます。また、過度に硬い場合は有効成分の溶出が遅れる可能性があり、適切な硬度のバランスを見極めることが品質管理上の要点となります。

測定のポイント
錠剤の物性評価では、破断・破砕強度試験を用いて、輸送や保管時の欠損防止に必要な割れにくさを定量化します。加えて、圧縮/引張試験によって錠剤全体の変形挙動を把握し、服用時の崩壊速度や有効成分の溶出性に影響する硬度のバランスを検討するためのデータを取得します。
カプセルでは、外被の連結部分が破損しないよう、カプセルの引き抜き強度を評価する必要があります。これはカプセル同士を引き離す際に要する力を測定し、漏出や崩壊のリスクを把握する指標です。材質や充填物の種類によって強度や崩壊特性が変化するため、設計段階から適切な測定を行い、安全かつ効果的な服用を実現します。また、過度な引き抜き抵抗は飲み込みづらさや開封トラブルを招く恐れがあるため、バランスが重要です。

主流の試験項目
測定のポイント
カプセルの物性評価では、専用のカプセル引き抜き用アダプターを使用した圧縮/引張試験を通じて、外被の連結部分の引き抜き強度を測定します。これにより、カプセル同士を分離する際に必要な力を定量化し、漏出や崩壊のリスクを評価。材質や充填物の違いによる強度変化を把握することで、安全かつ効果的な服用を実現するための設計指標とします。
顆粒は単粒子と複数粒の集合体で物性が異なるため、両面から評価する必要があります。単粒子レベルでは粒子の大きさや形状、結合力が溶出速度や吸湿性を左右し、集合体では相互摩擦や凝集が粉体流動性に影響を与えます。こうした力学特性を把握することで、製造時の造粒工程や打錠工程の安定化、さらには服用時の溶解・分散性の向上を図ることができます。適切な粒度や凝集度の管理が、成分の均一性とスムーズな吸収に直結します。

測定のポイント
顆粒製剤の物性評価では、単粒子とその集合体それぞれの特性を明確にするため、圧縮試験を用いて粒子の大きさや形状、結合力を評価します。さらに、破断・破砕強度試験により、集合体全体の摩擦や凝集の程度を解析し、製造工程の安定性や服用時の溶解・分散性向上につながるデータを取得します。
MEDICAL
対象物の例

口紅、リップクリーム、ファンデーション、クリーム etc.

口紅やリップクリームは、ワックスや油脂が主成分の半固形化粧品で、塗り心地と折れにくさが重要です。折れ試験では曲げ力を加えた際の破断特性を調べ、突き刺し試験は塗布時の硬さや粘弾性を評価します。適切な配合とレオロジー設計により、滑らかな塗り心地と形状安定性を両立できる点が特長です。特に折れにくさは温度の影響を受けやすく、成分比率や結晶化制御が保湿効果に絡むため、開発段階からの物性評価が求められます。

測定のポイント
口紅やリップクリームの物性評価では、折れ曲げ試験を実施し、塗布時の硬さや折れにくさを評価します。さらに、圧縮試験や突き刺し試験、応力緩和試験により、ワックスや油脂が生み出す粘弾性と形状安定性を数値化し、温度変化や成分比率が保湿効果や塗布性に与える影響を検証します。
ファンデーションは肌への密着性と仕上がりの安定が重要ですが、パウダータイプは衝撃や乾燥による割れと脆さが問題となります。圧縮・曲げ強度などの試験で破断挙動を調べ、微粒子同士の結合やバインダー成分を管理することで、耐久性と塗りやすさを両立できます。レオロジー的には粉体の粘弾性が発現し、凝集度や圧縮性が肌への広がりや摩擦感を左右します。適切な力学特性は粉飛びを防ぎ、均一な仕上がりに寄与します。

測定のポイント
ファンデーションの物性評価では、破断・破砕強度試験を用いて、パウダー成分の衝撃や乾燥時の破断挙動を詳細に解析します。加えて、圧縮/引張試験により、微粒子間の結合状態やバインダー成分等の様態が及ぼす物性効果を評価し、耐久性と均一な仕上がり、さらには塗布時の肌への広がりを再現するためのデータを取得します。
クリームの物性評価においては、粘度・弾性・硬さの三つが使用感に大きく影響します。粘度が高すぎると塗布しにくく、低すぎると液状化や分離が起こりやすいため、配合成分の比率や粒子分散が重要になります。弾性は外力を除いた後に元に戻ろうとする力を示し、硬さは容器内での形状保持や塗布時の安定感を左右します。レオロジー的な評価を行うことで、使いやすいテクスチャーや塗布感、持続性を両立できます。

測定のポイント
クリームの物性評価では、粘度、弾性、硬さという複合的な特性を明確にするため、圧縮/引張試験、付着試験、応力緩和試験、そして粘弾性評価試験を組み合わせて実施します。これにより、配合成分の比率や粒子分散の状態が、テクスチャーや塗布感、形状保持にどのように影響するかを定量化し、使いやすい製品設計への指標とします。
INDUSTRIAL PRODUCTS
対象物の例

ゴム・エラストマー、粘着テープ、フィルム etc.

粘着性は被着体への付着力を決め、剥がす際の抵抗感にも影響します。伸びの評価は、テープを引っ張ったときの弾力を知るうえで重要です。また、温度や湿度に左右されやすい特徴があるため、使用環境を想定した力学測定が必要です。適切な配合設計や基材選択により、目的に応じた粘着力と復元性を得られます。これらを評価することで、貼りやすさや耐久性の向上が図れます。

測定のポイント
粘着テープの物性評価では、付着試験を中心に、被着体への付着力と剥離時の抵抗感を定量化します。さらに、引張試験により、テープの伸びや弾力性を評価し、温度や湿度といった使用環境下での特性変化を考慮することで、最適な粘着力と復元性のバランスを実現します。
フィルムは薄膜状で、曲げ特性と引張強度が品質を左右します。曲げ特性の評価により、しなやかさや耐クラック性を把握でき、工程や使用時の破損リスクを予測できます。引張試験では、どの程度の荷重や変形に耐えられるかを数値化し、破断のしやすさを確認します。これらの力学情報を基に、ラミネート加工やコーティングを最適化すれば、包装や電子部材で高い信頼性が得られます。

測定のポイント
フィルムの物性評価では、引張試験を通じて引張強度や変形耐性、耐クラック性を数値化し、折れ曲げ試験で曲げ特性を評価します。さらに、応力緩和試験により、持続的な変形下での挙動を解析し、ラミネート加工やコーティングの最適化に向けた信頼性の高いデータを提供します。