業界別に見る化粧品の物性測定

多様なサンプルに対し、さまざまな角度から特性を計測・可視化します。
試料ごとの最適な測定方法につきましても、お気軽にご相談ください。

MEDICAL

対象物の例

口紅、リップクリーム、ファンデーション、クリーム etc.

口紅・リップクリームの測定

口紅やリップクリームは、ワックスや油脂が主成分の半固形化粧品で、塗り心地と折れにくさが重要です。折れ試験では曲げ力を加えた際の破断特性を調べ、突き刺し試験は塗布時の硬さや粘弾性を評価します。適切な配合とレオロジー設計により、滑らかな塗り心地と形状安定性を両立できる点が特長です。特に折れにくさは温度の影響を受けやすく、成分比率や結晶化制御が保湿効果に絡むため、開発段階からの物性評価が求められます。

測定のポイント

口紅やリップクリームの物性評価では、折れ曲げ試験を実施し、塗布時の硬さや折れにくさを評価します。さらに、圧縮試験や突き刺し試験、応力緩和試験により、ワックスや油脂が生み出す粘弾性と形状安定性を数値化し、温度変化や成分比率が保湿効果や塗布性に与える影響を検証します。

ファンデーションの測定

ファンデーションは肌への密着性と仕上がりの安定が重要ですが、パウダータイプは衝撃や乾燥による割れと脆さが問題となります。圧縮・曲げ強度などの試験で破断挙動を調べ、微粒子同士の結合やバインダー成分を管理することで、耐久性と塗りやすさを両立できます。レオロジー的には粉体の粘弾性が発現し、凝集度や圧縮性が肌への広がりや摩擦感を左右します。適切な力学特性は粉飛びを防ぎ、均一な仕上がりに寄与します。

測定のポイント

ファンデーションの物性評価では、破断・破砕強度試験を用いて、パウダー成分の衝撃や乾燥時の破断挙動を詳細に解析します。加えて、圧縮/引張試験により、微粒子間の結合状態やバインダー成分等の様態が及ぼす物性効果を評価し、耐久性と均一な仕上がり、さらには塗布時の肌への広がりを再現するためのデータを取得します。

クリームの測定

クリームの物性評価においては、粘度・弾性・硬さの三つが使用感に大きく影響します。粘度が高すぎると塗布しにくく、低すぎると液状化や分離が起こりやすいため、配合成分の比率や粒子分散が重要になります。弾性は外力を除いた後に元に戻ろうとする力を示し、硬さは容器内での形状保持や塗布時の安定感を左右します。レオロジー的な評価を行うことで、使いやすいテクスチャーや塗布感、持続性を両立できます。

測定のポイント

クリームの物性評価では、粘度、弾性、硬さという複合的な特性を明確にするため、圧縮/引張試験、付着試験、応力緩和試験、そして粘弾性評価試験を組み合わせて実施します。これにより、配合成分の比率や粒子分散の状態が、テクスチャーや塗布感、形状保持にどのように影響するかを定量化し、使いやすい製品設計への指標とします。